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キューバ革命
キューバ革命 が背景にあり、さらに突き詰めれば、1961年春の、いわゆる「ピッグス湾事件」を背景にしたものです。「ピッグス湾事件」とは、キューバのカストロ政権を倒すためにアメリカが行った軍事侵攻です。国際世論の非難をかわすため、侵攻軍の兵士は全員、亡命キューバ人から成っていました。この作戦の特徴は、計画から実行まで全てCIA(アメリカ中央情報局)の主導で行われたことです。しかし、海岸線でキューバ軍の反撃に遭い、わずか3日で全滅させられてしまいました。情報専門家のCIAが主導したのに、情報漏れが起きたのが原因でした。「グッド・シェパード」は、その事実をテーマにしたサスペンス映画です。
グッド・シェパードの主人公エドワードは、「絵に描いたような官僚」で、想像力をまったく持たない冷たいエリートです。無口で感情を滅多に表に出さないし、そもそも人間らしい感情が欠落しています。主人公がそういう性格だから、当然、家庭もうまくいきません。妻や息子とも意思疎通がうまくいきません。その事実こそが、ラストの悲劇を招くのです。そう考えるなら、この映画の主題は「エリート官僚の悲劇」だったのかもしれません。
グッド・シェパードの舞台
本映画の主人公イェール大学に在籍し、エリートの秘密結社・スカル・アンド・ボーンズに参加する
エドワード・ウィルソン
ラッセル上院議員の娘で、ジョンの妹。エドワードの妻となる
マーガレット・ラッセル・ウィルソン“クローバー
エドワードをOSS、CIAにリクルートした老将軍。
モデルは「アメリカ情報活動の父」と呼ばれたウィリアム・ドノバン
ビル・サリヴァン将軍
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